なぜWeb3が凄いのか?Web2から変わったこと・実現可能になったことまとめ




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Web3の登場で今後インターネットの常識が大きく変化すると言われています。仮想通貨やNFTも、Web3時代の先駆けとなった新サービスです。そこで今回はWeb1~2の違いとWeb3の凄さについて解説します。

 

Web1とは

1990年代にはじめて一般人も気軽にインターネットに接続できるようになった時代がWeb1。誰でもホームページをネット上に公開でき、情報を発信できるため当時は大革命でした。

しかし、ホームページ運営者は情報を一方的に発信するだけ・ユーザーは閲覧するだけ。といった、シンプルなことしかできないのがWeb1でした。

Web2とは

ただ閲覧するだけの時代から、ユーザー同士がネット上で関わり合えるようになったのが現代のWeb2です。SNS=Web2といっても過言ではありません。誰でも簡単に情報発信できるようになっただけでなく、個人が大きな影響力をもつことも可能になりました。

SNS以外にはネットショッピングもWeb2にあてはまります。Web1までは閲覧するしか出来なかったインターネットでした。しかし、人とコミュニケーション・買い物・対戦協力ゲームなど、ネット内であらゆるアクションを起こせるようになったのがWeb2です。

Web2の課題とは

コンテンツの所有権が個人にないのがWeb2の課題点です。例えばアメブロ・Twitter・YouTubeなどで、長年かけて構築したコンテンツやフォロワーが運営の判断1つで削除されてしまう可能性があります。

また個人情報流出のリスクも大きな問題。2022年3月13日には森永製菓の自社サーバーに不正アクセスがあり約164万人の個人情報が流出した事件がありました。所有権がない・個人情報流出の2つはどちらも、1企業だけで情報管理をすべて行うため起きてしまいます。

Web3では何が変わった?

Web3で大きく変わったことは、中央集権型から分散型になる点です。と言ってもピンとこない人のために、ここからはWeb3の凄いところを紹介しながらWebの変化について解説します。

コンテンツを所有できる

現在YouTubeの動画はGoogleが管理していますが、Web3が浸透すれば1つ1つの動画を個人が所有する時代になります。つまりアカウントがBANされるといったことがなくなるのです。所有できるということは売買も可能になります。

Web3の世界では所有権が個人にあるため転売も可能。これまではInstagramに画像を公開して終わりでしたが、今後はその画像を販売することができるかもしれません。Google・Amazon・Twitterといった企業が全体を取りまとめるのではなく、個人でデジタルコンテンツを管理するといった感覚です。

ID・パスワードが不要

仮想通貨取引所のPancakeSwapやNFTマーケットのOpenSeaなど、Web3時代を代表するサービスですが、これらにはアカウント発行という概念がありません。仮想通貨を保管するウォレットとサービスを紐づけるだけで利用できるので、運営側もユーザーの個人情報を取得しません。

サービスをやめたいときはウォレットの接続を解除するだけで完了です。すなわちID・パスワードが不要なので、個人情報流出のリスクが極めて低い。なのでWeb3が普及し、各個人がきちんとウォレットを管理すれば個人情報流出問題は大きく改善されると言われています。

海外への送金がスムーズに

Web3ではビットコインやイーサリアムなどの世界通貨を利用して、個人間で取引を簡単に行えるようになります。これまで海外に住む人とビジネスをするさい、お金の送金に銀行や中間業者を通すなどの手間がありました。

しかしWeb3では、個人間でお金のやりとりがスピーディかつ簡単になります。送金は相手のウォレットのアドレスを指定し数クリックで完了。すでにグローバル化の現代ですが、ますます世界中で人と人が交流・商売を行いやすくなるでしょう。

平等な世界に近づく

世界に目を向けてみるとWebサービスにはさまざまな規制が存在します。例えば中国ではYouTubeやGmailなどGoogleのサービスが規則上使用できません。ベトナムでは個人がSNSに政府関連の情報を出してはいけないルールがあります。

Web3に対応したSNSが普及する、または現在あるSNSがWeb3化すれば、国の規制に関係なく個人が自由に発言したりサービスを利用したりできます。現に中国政府は仮想通貨取引の禁止に取り組んでいますが、Web3のブロックチェーンの特性から完全に禁止できずにいるのが現状です。

Web3の課題点

ここまでの説明からすると、Web3は新時代のすばらしい仕組みに感じますが、あまり普及していない理由は課題が残されているからです。今まではプラットフォーム上でまとめ役をしていた企業や国という存在がありましたが、Web3ではほとんど個人の間だけでサービスを利用しなければなりません。

つまり自己責任が増えるのです。間違えて購入したから返金したいと思っても、今のWeb3のシステムでは返金は一般的ではありません。このように自由になった反面、ひとりひとりが最低限の知識を身につける必要があるため、普及するには時間がかかります。

まとめ

近い未来インターネットの常識が変わります。国や大企業がルールを自由に変更できる現在ですが、ユーザーみんなが主役となり平等の立場でWebを盛り上げられる日がくるはずです。いまのうちにリテラシーを高め本格的なWeb3時代に備えましょう。



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