田舎者はすぐ他人と比較する。
そんなイメージが拭えない日本の地方ですが、なぜ周りを気にするのでしょうか。
今回はその理由を6つ紹介します。
とくにやることがなく、身近な面白い話題と言えば、近隣住民など関係性のある人々の暮らしです。
暇があるかないかの違いなので、都会でも同じようなことが起こっています。
行きすぎた場合は、趣味が噂話となってしまう人達も。
ヒマ人が集まった結果、田舎ならではの「周囲を気にする文化」が生まれます。
とある研究では、日本やイギリスなどの島国において、周りと自分を比較する傾向があると分かっています。
閉鎖的で狭い空間に居ればいるほど、広い視野を持てなくなり、結果的に近くの人だけが比較対象になるためです。
田舎ではコミュニティ自体が少なく、都会よりも比較対象が少ないため、より周りを気にする傾向にあると言えます。
田舎のみならず、日本人が他人を気にしやすい国民性なのです。
東京や大阪では、一度縁を切った人とどこかでばったり会う可能性は非常に低いでしょう。
もし仮に再会してしまっても、すぐに環境を変えられるので、また縁を切ることができます。
しかし田舎ではそうもいきません。
疎遠になった人が、友達や会社などの繋がりがあったり、小さな町で会ったりします。
1度知り合いになったら最後、長く関係を続けていかないといけないプレッシャーから、田舎では他人を気にするのです。
一部の田舎では、現代においても外部の人間を排他する部分があります。
すると、独自の価値観をもった偏った人間が小さなコミュニティのトップに立つ「お山の大将」ができやすくなるのです。
都会では多くの人の意見が飛び交いやすいので、簡単に変なボスは生まれません。
田舎では割と簡単にボス猿になれてしまうので、臆病な人ほど他人の目や意見を気にしてしまうのです。
例えば、東京で満員電車に乗っても、いちいち他人など気になりません。
その理由は、今後会う可能性はほとんどないし、そもそも人が多すぎて覚えられないからです。
田舎では、車内で一度目に入った人は、数日以内に目に入る可能性が高いと言えます。
顔見知りになりやすい田舎では、変な態度をとって悪い人だと思われないように気をつけないといけません。
だから、とにかく他人の目が気になります。
ちょっと変わったことをしにくいのが田舎の特徴です。
都会では「いろいろな人がいる」を前提しているので、見た目が超ファンキーな人でも大して目立ちません。
田舎では「いろいろな人がいるけど目立つよ」といった概念があるので、目立つのが嫌な人は人と違うことをできません。
言い換えれば個性を出しにくい環境だということです。
田舎暮らしで他人を気にしないのはギャンブル。
下手をすれば悪い噂が一気に広がって、生きにくくなる。
上手くいけば、好評が広まって人に好かれる。
いずれにしても、目立ちたがり屋さんは田舎暮らしが合っていると言えます。