自分の顔について自己評価は決して高くはありません。
しかし先日プロに似顔絵を書いてもらう機会がありました。
完成した絵を見て、とても残念な気持ちになったのです。
俺ってこんな間抜けな顔してたんかい?
いや鏡や写真で確認しても、この絵には確実に悪意を感じる。
今回は、なぜこんな絵を描くのか、また気にしない方法もあわせて解説します。
美術の世界では、さまざまな描き方が存在します。
今回俺の顔を微妙な感じで仕上げた絵師は、おそらく特徴を大げさに表現する方法で絵を学んだんだと思います。
例えばほうれい線。
少しはありますが、実際はこの絵ほど目立っていません。
とはいえ特徴の1つでもあるほうれい線を思い切り描くことで、似顔絵としての完成形を目指したのだと察します。
顔のシワをできるだけリアルに描くのは簡単ではありません。
線の細さや影の付け方を少しでも誤れば、実物よりひどいシワになったりします。
このように単純に絵師のスキルが低いのも原因の1つです。
プロと言っても免許や資格がなくても絵師と言えます。
仮に教員免許のある学校の美術の先生だとしても、全員が必ずしも腕があるとは言い切れません。
ほうれい線を描いたり、目元の細かいシワを必要以上に描いたりするのは、それなりに技術がないと描けません。
特徴が少ない似顔絵を描くよりも、特徴的な絵を描くほうが難しいのは当然です。
「自分はこんなにも特徴的な絵が描ける」と自慢するかのように、描写した可能性があります。
美しく描く・リアルに描く・おもしろく描くなど、仕上がりにはいろいろなパターンがあります。
今回は、ただおもしろく描かれただけかもしれません。
プロの絵師といってもさまざまな性格の人がいます。
美しく描けば多くの人は喜びますが、客の気持ちなんて気にしない絵師だっているということです。
素人の子供にブサイクな似顔絵を描かれても気にしないし、それはそれで嬉しいはずです。
今回も全く同じことだと思えばOK。
どんなに絵がうまくても、気遣いができない絵師もいます。
こんなふうに描いたら傷つくかな?といった想像ができないのです。
アーティスティックな人には珍しくありません。
その絵師にとって、本当に俺はブサイクに見えたのでしょう。
これは不思議なことではありません。
100人の人間がいて、その中で俺のことをブサイク・かっこよくないと思う人はいるはずです。
たまたま、そんなふうに思う人にあたっただけ。
ブサイクな絵を描いてしまう絵師の心理は、単純に下手すぎる・逆に上手すぎて自慢しすぎる・気遣いができなさすぎる、などがあります。
そしてあなたが傷つかいない方法は、とにかく気にしないことです。
たまたま少し変わった絵師にあたっただけ。
あなたのことを素敵に見ている人が大多数で、ほんの少数はよく思ってないかもしれません。
その少数の中に絵師がいただけです。