大人はもちろん小中学生まで大金を稼いでいると話題のNFTですが、大きく稼いでる人の多くは凄腕アーティストばかり。そんな印象をお持ちではないでしょうか。しかし実際は売買だけで利益を上げることも可能です。資金を失うリスクはありますが、成功すれば大きなリターンも期待できます。今回は転売で稼ぐNFTの運用方法を紹介します。
※この記事で紹介するNFTの転売方法は一例です。必ず利益を出せるものではありません。
市場で売買されるNFTは値動きの激しい商品で、1年間で10倍以上値上がりするものもあります。将来人気が出そうなNFT作品を安い時期に購入できれば、価格が上がったときに転売して利益を得られます。
世界初のNFTであるCryptoPunk(クリプトパンクス)では、2022年2月13日午前5時30分に「CryptoPunk #5822」という作品が8,000イーサリアムで落札されました。当時の日本円にすると約27億円になります。販売前の価格が8イーサリアムでしたので、1,000倍の価格で売れたことになります。
上記は世界的に大きなニュースにもなった極端な事例ですが、個人で転売によって稼ぐさいも考え方は同じです。安いときにNFTを購入しておき、高値で売れるタイミングで売却するだけです。
OpenSeaなどのNFTマーケットでは、誰でも出品できるため世界中から無数の作品が集まっています。手が出せないような高額なNFTから、100円ほどで買えるNFTまで価格帯も幅広くあります。人気クリエイターの作品を購入したいところですがCryptoPunkのようなレア作品は、所有者が出品していないこともあり購入できないケースが大半です。
ではどのNFTを購入すればよいのでしょうか。ここからはNFTの選び方を確認してみましょう。
アディダス、コカ・コーラ、マクドナルドといった有名企業やブランドのNFTは要チェックです。「adidas Originals: Into the Metaverse (Phase 1)」という商品を例にすると、2022年1月は約100イーサリアム、4月には約400イーサリアムと高騰しています。しかし11月には1イーサリアムまで落ち込みました。とはいえ、今後の値上がりを見込んで「今が買い」といった考え方もできますね。
TwitterなどのSNSでこれから花咲きそうなアーティストや、現時点で多くのフォロワーから評価されている人物を見つけるのも1つの方法です。例えば「iPadmate」という日本人女性のアート作品は出品直後に落札されてしまう人気ぶりです。このような今後も期待が高まるであろうアーティストの作品を、今のうちゲットしておけば近い未来高値で売れる日がくるかもしれません。
NFTマーケットのOpenSeaでは、出来高や変動率などの統計情報がランキング形式で公開されています。中でも相場の変動率をチェックするのがおすすめです。ランキング画面で変動率の高い順からチェックし、24時間のうち1%でも上昇していればそのコレクションは今後伸びる可能性があるとみて買う。といった探し方も1つの方法として覚えておきましょう。
最後にNFTを買う前に知っておくべき注意点を紹介したいと思います。
世界的に大注目のNFTを購入したからといって安心はできません。どのNFTもブームが去れば値下がりする可能性があるからです。大企業が倒産して株価がゼロになってしまうのと同じ考え方をNFTでも持つ必要があります。
多くのNFTはイーサリアムで売買します。ということはイーサリアムの価値が高い時期に購入したNFTを、イーサリアムが安い時期に転売してしまうと損です。NFTの価格だけでなく、現在のイーサリアムの価値も日々確認しながら売買することが求められます。
NFTを購入するさいガス代と呼ばれる手数料が発生します。これはイーサリアムがプログラムで動いている特性から、送金時にデータの計算処理を行う必要があるからです。これをマイナー(仮想通貨のマイニングを行う人)が処理するため、彼らへの報酬としてガス代が発生します。
NFTを売買する利用者が増えれば増えるほど、マイナーへの負担が大きくなりガス代が高騰します。なので、週末を避けるなど利用者が少ない時間帯を選んで取引するのが重要です。「GAS NOW」https://etherchain.org/tools/gasnow では過去1週間のガス代の変動をチェックできるので、どの日時が安いのか事前に調べておきましょう。
世に広く認められて行き渡るにはまだ時間がかかるNFTですが、だからこそ今が購入のチャンスとも捉えられます。今後認知が進めば現在のNFTも仮想通貨も値上がるはずです。ただし絶対とは言いきれないので、損失のリスクも考慮しながらまずは少額から試してみることをおすすめします。