2035年には日本の人口約半分が独身になると予測されています。
年々独身やバツイチが普通になりつつありますが、まだまだ独身に対する不安や偏見はなくなりません。
一般的に恋愛は、さまざまなポジティブな結果と関連付けられおり、独身であることを何としても避けるべきだと考える人も少なくありません。
しかしこれには問題が生じる可能性があります。
人々が独身であることに対する強い恐怖を経験すると、幸せに反する行動をする可能性があるということです。
今回は独身でいることを気にしすぎることで、心身に悪影響を及ぼす理由を解説します。
ポイント
・独身への強い恐怖は、人間関係の基準を下げるなどの不健康な行動につながる
・虐待的な関係を続けたり、危険なデート行為をしたりする可能性もある
・独身であることのポジティブな側面について考えることが大切
独身であることを避けようとする強い動機を持つ人々は、幸福のために危険な行動をする可能性があります。
失われた愛を懐かしむことは本質的に問題があるわけではありません。しかし、元パートナーへの執着が長引くと他のポジティブな心のスペースが制限され、独身でいる経験に投資できたはずのエネルギーを奪ってしまう可能性があるのです。独身であると、新しい興味を探求したり開発したりするための無数の自由が与えられますが、元恋人のことで頭がいっぱいだと、独身であることの利点に気づきにくくなります。
独身であることを避けようとするとき、人々は自分の基準を下げ満足とは言えない関係に甘んじる傾向があるのです。パートナーを作ろうとする焦りが邪魔をして、手っ取り早く恋人になってくれる人と関係を持ちます。自分とは対等ではない魅力的ではない人と付き合い、さらに人生の幸福度を下げてしまうのが問題です。
現在恋人がいる場合で、相手が去ってしまいそうな不安があるとき、恋は空回りします。特に女性は別れ際のセックスを望む傾向が高いのが特徴。別れる前のセックスは、壊れた関係を再燃させる、または「オフ」から「オン」に再び移行する機会として有効と思われがちです。しかし、ロマンスを再燃させることは、動機が単に別れたくないだけではうまくいきません。長期的な関係を成功させるには、より実質的な動機が必要です。
独身であることへの恐怖は、デートの場面で新型ウイルスに関連したソーシャルディスタンスが薄れることを予測します。独身であることへの強い恐怖を抱く人々は、新型ウイルスのリスクが高まった時期であっても、デートの場面で物理的に近い距離を追求するためです。健康を危険にさらしてでも誰かに会う価値があるため、感染のリスクが高まります。
独身の否定的な面を考えることに時間を費やすと、独身であることへの恐怖が誘発される可能性があります。ポジティブな側面について考えれば、そのような懸念は生じません。
このような独身時代のコストに注目することで、より健全な人間関係を構築することができるはずです。