道を歩いていたら、急に目の前の老人が立ち止まり危うくぶつかりそうに…
なんて経験はありませんか?
なぜ老人は、人々の流れを止める危険行為をしてしまうのでしょうか。
膝関節の痛み・手足のしびれ・慢性的だるさなどから、5分も歩けない老人は少なくありません。
老化による体調不良は、実際老人になってみないと分かりませんが、突然立ち止まってしまうほどの辛さだと察します。
前後左右の状況を意識しながら歩くのは、若者からすれば考えなくてもできる行為です。
しかし年を取ると、それが難題なタスクとなってしまいます。
転ばないように歩く・足腰に負担をかけないように歩く・道に迷わないように歩くなど、1つの目的を達成することで頭がいっぱいなのです。
老人とはいえ、さすがに急に立ち止まっては危ないことくらい承知。
承知のうえで立ち止まるのです。
誰かにぶつかったりして、バランスを崩して転倒。
そのまま頭を打って人生終わりにしてもいいと思っている老人が少なからず存在します。
自動車の運転が危なっかしいのも同じ理由です。
急に立ち止まって人々の流れを止めるのは、非常に目立ちます。
目立つことで周囲に存在を示し、誰かに助けて欲しいと考えているのです。
階段・エスカレーター・エレベーター・建物の入り口・自動ドア・改札・段差など、一歩踏み込むのにコツがいるような状況下では、迷いが生じます。
右足から入るべきか、はたまた杖から入るべきか、わからない。
結局わからないから、立ち止まるしかないのです。
後ろに人がいることなど、もう頭の片隅にもありません。
急に立ち止まってしまう老人。
その理由の大部分が、体の衰えです。。
危ないことくらいわかっている老人も多いのですが、それよりも自分が安全に歩行することで頭がいっぱい。
周囲が気をつけても防ぎようのない事故もあり事態は深刻です。
とはいえ老人としても体が動かないのはしょうがないので、解決の糸口が見つからない現代社会(特に都市部)の問題だと言えます。