オウム真理教の後継団体「アレフ」、30年経っても麻原彰晃の教え継承

1995年に発生したオウム真理教による松本サリン事件から30年が経過した。オウム真理教の後継団体である「アレフ」は、教団元代表の麻原彰晃元死刑囚の教えを現在も継承している。公安当局は、アレフの活動を注視し、その脅威を警戒している。

アレフの信者の約45%が20～30代と、若者が多くを占めている。アレフは、ヨガ教室や心理学セミナーなどの団体名を隠した活動を通じて、若者を取り込んでいるとみられる。公安当局によると、アレフは信者との人間関係を構築し、事件を陰謀によるものと説明することで洗脳し、入信させているという。

アレフは、施設内において麻原彰晃元死刑囚の肖像写真が飾られた祭壇や、元死刑囚の脳波データを注入するとされるヘッドギアなどを設置しており、元死刑囚の教えを絶対視している。また、アレフは活動報告において、資産を隠蔽している疑いも指摘されており、その活動内容には依然として多くの謎が残されている。

公安審査委員会は、2023年3月に再発防止処分を出し、アレフの施設使用を禁止した。これにより、アレフの活動は弱体化している可能性もある。しかし、公安当局は、アレフが地下に潜って活動を続ける可能性も懸念し、警戒を続けている。
オウム真理教の事件から30年が経ち、その影響は現在も社会に影を落としている。アレフが麻原彰晃元死刑囚の教えを継承し、若者を含む新たな信者を獲得している現状は、決して楽観視できない。

特に、アレフがヨガ教室や心理学セミナーなどの活動を通じて、若者を取り込んでいる点は深刻だ。若者たちは、事件の真相や教団の危険性を十分に理解していない可能性もある。

アレフは、元死刑囚の肖像写真を飾るなど、麻原彰晃元死刑囚の教えを絶対視している。これは、アレフが教団の過去の過ちを反省していないことを示唆している。

事件から30年が経った今もなお、オウム真理教の影は消えていない。アレフの活動は、社会全体で監視していく必要があるだろう。