状況はさまざまですが、人に殴られたあとやり返すのは間違っているのでしょうか。
今回は法律的観点と倫理的観点の2点に分けて考えてみました。
やり返しても法的に問題ないケースは正当防衛が働く場合のみです。
相手の暴力などを避けるため、やむを得ない状況で反撃をした時は正当防衛となります。
しかし殴られたあとに反撃してしまうと、それは正当防衛ではなく、相手と同じ暴行罪をしたことになってしまいます。
相手のパンチやキックをかわすために、しかたなく相手を掴んで投げ飛ばした。
という状況なら正当防衛になりえます。
ほかには、ボクシングのラッシュのようにしばらく殴り続けてくる相手を、一発カウンターで黙らせた場合も正当防衛になる可能性ありです。
ただし、その状況を録画するか、目撃者の証言を証拠にしない限りは、正当防衛として認められない場合もあります。
したがって、殴り返すのは相手と同じ条件となりやすく、最悪の場合は2名とも逮捕となる可能性が高いでしょう。
反撃は法律的に非常にリスキーな行為だと言えます。
もしも法律のない無人島で誰かに殴られたとき、あなたの本当のモラルが問われます。
殴られ続けるのか、反撃するのか、殴ってきた理由を聞きだすかで未来は変わるでしょう。
1.殴られ続けた場合
相手の目的があなたの金銭を奪うことなら、黙って殴られている場合じゃありません。
今すぐ避難するか助けを呼んでください。
2.反撃した場合
相手の目的を阻害することになり、余計状態が悪化します。
お互いダメージを追うだけの生産性のない場となるでしょう。
3.殴ってきた理由を聞く
何らかの目的があって殴ってきたはずです。
イライラしてたからなど、人としてどうしようもない理由かもしれません。
それでも反撃せず冷静に話を聞いてあげる。
すると、相手は非常に恥ずかしい気持ちになります。
勝者はあなたです。
殴られて殴り返すのは、法的にも倫理的にも間違いである。