NFTの始め方!OpenSeaを使って作品を公開しよう




榊原リュウジの画像
ボク

1枚の絵が億越えの高額で取引され話題となっているNFT。少額の費用で誰でもNFTをはじめられるため、近年利用者が徐々に増加しています。今回はそんなNFTを世界最大規模のマーケット「OpenSea」を使ってはじめる方法を紹介します。

ステップ①仮想通貨取引所で口座開設

OpenSeaなどのNFTマーケットでは、支払い方法に仮想通貨が用いられています。そのためまずは仮想通貨を購入するために取引所で口座を作る必要があります。国内の取引所では次に紹介する3つのサービスが初心者におすすめです。

コインチェック

金融持株会社で有名なマネックスグループの子会社が運営するのがコインチェック。知名度の高さから安心して利用できる取引所の1つです。2019年~2021年には暗号通貨取引アプリでダウンロードランキング3年連続1位になった実績もあり、多くのユーザーが登録しています。

GMOコイン

インターネット関連の事業を幅広く行うGMOインターネットグループ傘下のGMOコイン。親会社は東証プライム上場企業で信頼のおける取引所だと言えます。取り扱う暗号通貨の種類も業界トップクラスなので、いろいろなコインに投資したい人におすすめです。

DMMビットコイン

DMMビットコインは、デジタルコンテンツの配信で有名なECサイト「DMM.com」のグループ会社です。最大の特徴はハイリターンが見込めるレバレッジ取引に対応している点です。ほかには、365日サポート体制や、LINEで問い合わせ可能なのも美点。NFTだけでなく仮想通貨の取引でも利益を上げたい人に向いています。

ステップ②イーサリアムを購入しよう

上記いずれかの取引所で口座を作成したら、さっそくイーサリアムを購入してみましょう。欲しいNFTの作品がすでに決まっていれば、その金額に加えて5,000円ほど多めにイーサリアムを購入する必要があります。その理由は後に手数料が発生するからです。

販売所と取引所の違い

ほとんどの取引所では、運営相手に売買する販売所とユーザー同士で売買する取引所があります。運営側が価格設定を行う販売所では、やや相場より高い金額でコインが売られています。その反面クリック1つで簡単に注文できる気軽さがメリットです。

取引所では、ユーザー同士がリアルタイムの価格変動に合わせて価格を決めて売買します。そのためなかなか希望の金額で購入できなかったり、購入までに時間がかかったりなどの手間が面倒です。しかしうまく取引が成立すれば安くコインをゲットできるチャンスもあります。

ステップ③メタマスク(ウォレット)を作成

取引所で購入したイーサリアムをいったんウォレットと呼ばれるWeb上のお財布に保管します。今回はウォレットの中でも使いやすいと人気のメタマスクを使用します。メタマスクはPC版(chrome拡張機能)とスマホアプリ版がありますが、どちらも機能は同じなのでお好きな方を登録してみてください。

登録は簡単

メタマスクをダウンロードしたら、まずはパスワードを設定します。その後シークレットフレーズが表示されるので、紙に書くかスクリーンショットで保管しましょう。これだけで登録が完了しますが、パスワード・シークレットフレーズを紛失すると仮想通貨を取り出せなくなるのでしっかり管理してください。

イーサリアムを送金する

メニューから「ウォレットアドレス」をクリックします。イーサリアムと表示された部分をクリックして、作成されたアドレス(文字列)をコピーしておきます。次に、あらかじめ口座開設しておいたコインチェックなどの仮想通貨取引所にログインします。メニューから「送金」を選択肢、さきほどコピーしたアドレスを張り付けて確定ボタンを押します。

これでメタマスクにイーサリアムを送ることができました。このときに取引所によって異なりますが手数料として1,000円前後発生します。

ステップ④OpenSeaに登録

ここでついにNFTマーケット「OpenSea」にたどり着きました。公式サイト上部のメニュー「プロフィール」もしくは「ウォレット」を選択してください。すでにメタマスクの登録が完了しているので、自動で紐づけられます。個人情報などは何も入力する必要はなくOpenSeaへの登録はOKです。

ステップ⑤イーサリアムをWETHに交換

OpenSea内でNFT作品をで購入するには、イーサリアムではなくWrapped ETH(WETH)と呼ばれる赤色のイーサリアムが必要です。その理由は従来のイーサリアムはOpenSea内のNFTを売買するシステムに対応していないため、処理速度が遅く手数料も割高になるからです。そのため新規格のWETHに交換してから買い物をする必要があります。

しかし、この交換時に手数料が1回あたりおよそ1,000円かかってしまうため、何度も交換すると損をしてしまうので注意しましょう。交換方法はメニューから「Place bid」を選択し、画面の指示に沿っていけばイーサリアムをWETHに交換できます。手に入れたWETHでついに買い物ができるようになります。

手数料は合計5,000円をみておこう

OpenSeaでNFTを購入するには、ここまでの流れを抑えつつNFTの価格プラス手数料を準備しておく必要があります。

1.メタマスクに送金時に約1,000円
2.イーサリアムをWETHに交換で約1,000円
3.NFT購入時に1,000円以上

このように、これからNFTに初挑戦する人にとっては手数料だけでも安くない出費になってしまい、ネットでは手数料が高すぎると波紋を呼んでいます。

購入したいNFTが10,000円だとすれば、あらかじめ15,000円はかかると思ってください。もちろんイーサリアムの価格は日々変動しており夜間は安いなど条件もあり、この限りではありません。また購入ではなく自分の作品を販売したい場合は、はじめにイーサリアムを入金したりする必要がないので、手数料はもう少し安くなります。

まとめ

NFTを購入するには、まず仮想通貨取引所でイーサリアムを購入。メタマスクというウォレットに送金。OpenSeaとメタマスクを紐づけし、イーサリアムをWETHに交換。ここまで行ってはじめて作品を購入できるようになります。

手数料も安くないので、新規参入のハードルが高めなのがネックです。とはいえ一度登録してしまえば、その後は難しいことはほとんどありません。興味のある方は今後NFTや仮想通貨の価格高騰を見据えて、今のうちに準備しておきましょう。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です