下の階の住民が「緊急避難ハシゴを使わせて」と言ってきたから全力で断ったら…




記者・榊原
榊原

ピンポーン!

はいはい、どちら様ですか?おや、あなたは…誰?

マンションの通路で見かけたことはあるけど、名前はしらない。

同じマンションの名前も知らない住民が、わたしに何用かと思いきや。

「すみません、部屋の鍵を紛失してしまいまして、榊原さんの部屋のベランダの緊急ハシゴ使わせてもらえませんか?」とのこと(笑)

緊急避難ハシゴを貸してという近隣住民がクレイジー

この寒い中、家に入れないのは可愛そうだが、今名前を知ったばかりの下の階の人を部屋にあげるほど私は平和な人間ではない。

おそらくこの記事を読んでいるほとんどの人が、わたしと同じように断りを入れるだろう。

「ごめんなさい、ちょっとそれはできません。」と伝えたところ…

「ですよね、突然すみませんでした、管理会社に連絡してみます。」と相手は言って、帰っていきました。

一瞬悪いことをしてしまった気に陥ったが、24時間管理体勢のあるマンションだったので、はじめから管理会社へ連絡すれば解決したのだから私は悪くないと自分に言い聞かせました。

 

数日後に鍵交換費の件で嫌味を言われた

約1週間後、マンションの共用部にて、先日の緊急避難はしごを借りようとした人物と再開した。

目があったので軽く会釈をしたとき、私は我が耳を疑う衝撃的な一言を浴びせられたのです。

相手
「先日はご迷惑をかけて申し訳ありませんでした。」


「いえいえ、無事中に入れたみたいで良かったです。」

相手
「鍵交換費用は高くついちゃいましたけどね、あのとき榊原さんがハシゴを貸してくれたら部屋の中にあるスペアキーで復活できたんですけどね、まぁ自業自得ですけどね。」


「あはは。」(会釈しながら去る)

この会話、確実に嫌味を言われてすっごくモヤモヤが残っています。

私のせいで、鍵を交換する羽目になったと、遠回しに言われましたね。

そもそもスペアキーに変えたところで、鍵を紛失してしまったのだから、セキュリティー上いずれにしても鍵の交換は必須だったはず。

痛い出費が出てしまったことを他人のせいにする、ただの八つ当たりにしか思えません。

 

もちろん法的に部屋の緊急ハシゴを貸す必要はない

今回の1件で、私に非があると考える人は少ないと思いますが、一応参考として法的にも避難はしごを個人的に貸す必要はないこと解説します。

まず緊急ハシゴや避難ハシゴとは、その名前からしても理解できるように、火災や震災など緊急時に使用するのが本来の使い方です。

避難器具なので、消化器やスプリンクラー等と同じ扱いになります。

鍵の紛失は緊急事態といえば間違っていませんが、避難が必要とされるレベルのトラブルではないのです。

そもそも鍵の紛失は個人の失態であって、上階の人を巻き込むことではありません。

したがって、私は下の階の住民に避難はしごを貸してあげなかったことは、法で罰することはできないのです。

極端な例を挙げれば「部屋のシャワー壊れたからスプリンクラー使わせて」と頼まれるのと同じです。

まれに、「避難訓練をしたいから緊急はしごを使わせて(この場合下の階へ頼む)。」と言ってくる人もいるみたいですが、そのようなお願いにも強制力はないので断ってOKです。

 

まとめ

ベランダについているハシゴは避難器具です。

避難が必要とされるシーンで正しく使いましょう。

当たり前じゃw



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